世の中にはおいしい中古車もある

“車が欲しいと思い、インターネットで中古車を検索していたら「新古車」という珍しい言葉をみつけた。新しいタイプの中古車?と思ったのだけれど、読み進めているうちにどうも違うらしいことがわかった。

ノルマ達成のため、もしくはトラブルなどの事情により、販売ディーラーが自腹を切って購入した車を中古車市場へ出した車が新古車というものらしい。中身は新車でも、すでに販売ディーラー名義で登録してあるため中古車扱いになるのだ。どの職種でも営業という分野があれば必ずノルマがあるものだが、軽自動車でも100万前後はする車を自費で買うとは、なんとも厳しい世界である。

事情はともかく、内容は新車同様でしかも価格・税金・諸費用が安いとなれば買わない手はない。さっそく探してみたのだが、そんな美味しい中古車はなかなか市場に出回らないようで近場の販売店ではみつからなかった。これは世の中の販売ディーラーたちががんばっている証拠でもあるだろう。

しかし新古車とはいいことを知った。これからの中古車探しには新古車も念頭に置いておこう。”

板金屋は中古車のお医者様

“彼氏が、父親が経営する自動車修理工場で働いています。いわゆる板金屋と言われるところで、中古車の修理も多く頼まれます。割れたガラスの交換からサイドシルの修理、高級車のレストアなど依頼内容もさまざまです。

たまに事故車の修理依頼が持ち込まれ、後々になって警察が取り調べに来た…なんて話もあって驚かされます。ずいぶんと古い車を持って来られる方もおり、彼では対応に戸惑うこともあるのだとか。

けれども、彼のお父さんは嫌な顔ひとつせず、すべて請け負うのだそうです。彼のお父さん曰く「中古車と思うな。家族と思え」とのこと。長い付き合いがある車は、その家族の歴史を乗せた一員なのだそうです。板金屋は車の医者という考え方みたいで、すごいなと思いました。

この考え方はお父さんのお父さん、つまり亡くなった彼のおじいさんの考え方のようです。その頃からの常連さんは車好きばかりで、古い時代の名車を持って修理依頼に来られます。車好きの彼はいつも、そのクラシックカーを見ては感動していたようです。

彼が乗っている車もまた、おじいさんから譲られてレストアしたセダン。中古車でもカッコいいし、できれば結婚しても乗り続けたいねと言っています。”

即興での中古車査定はやめて欲しい

“主人は自動車販売会社のディーラーなのですが、中古車販売店の前を通るときに悪い癖があります。即興で査定をするんです。ズラッと並ぶ中古車をジーッと見ては値段を呟いています。

型式が古い中古車ほど「解体したほうがいい」となるようで、「でも、あれ人気があったじゃん」と言っても「あれは10年以上前の車だから、燃費も悪い」などと言います。軽自動車だろうと普通車だろうと関係ありません。

過去に人気があった高級セダンに20万円などの値段がついていると「あのテの車が好きなユーザーは多いからなぁ」と言いますし、軽自動車で比較的新しい車種があったときには「新古車かな」と呟いています。

普通車も軽自動車も、新車であるなら燃費などの関係でモデルチェンジを繰り返しますが、中古車はずーっとその時代のまま。それが価格を左右するのでしょうか。

この仕事マニアめ~と思いつつ、助手席でボソボソと呟く彼の査定を聞いています。ちょっと鬱陶しいこともあって困るのですが、車を知らない私でもなんとなく型式がわかってきた今日この頃です。”

中古車でも新車でも、査定には努力が必要

自動車会社で営業をしている友人がいるのだが、その友人の話によると「中古車に乗り続ける人はずっと中古車だし、新車を買うは新車に乗り続ける」とのことだった。もちろんすべての人に通用するわけではないのだが、友人曰く「下取り価格の問題だと思う」と言っていた。

たとえば中古車に乗っていた方が新車を購入しようと持ち込んで査定をすると、かなり値段が落ちてしまう。持ち主が替わった車と言うのは型式がかなり古いものが多く、また走行距離も10,000㎞以上走った車がほとんど。他社製品だからということは関係なく、中古車の査定基準で調べるとどうしても値が落ちるらしい。どんなにがんばっても2~3万円上げられればいいほうだそうだ。

しかし以前購入した中古車販売店なら他店の価格を聞いて努力をしてくれるので、結局そちらへ持って行って、そこで購入してしまうというリサイクルができるのだとか。新車販売も同様で、だから同じ会社の車に乗り続ける人もいる。査定と販売のときに価格変動という形で努力してくれるからだ。

中古車を査定するには確かな目以上に、最終的には営業としての努力が求められているのかもしれない。

中古車で買うのか、新車購入かは事情次第

車を購入するとき、最初に悩むのが車の大きさだと思います。すでに欲しい車種があれば別ですが、軽自動車にしようか、それとも普通車にしようかと、家族構成や購入後の維持費などを考えて車種を選別するはずです。

次に問題となるのが購入したい車の値段。軽自動車でも、新車で購入するならオプションなど諸経費諸々あわせて100万円前後が大体の相場。これは簡単に決められる値段ではありません。

車体値段で折り合いがつけられなかったとき、考えるのが中古車ではないでしょうか。中古車の場合、軽自動車や人気車種であれば高くなりますが、人気車種を除外すれば普通車などは格安の値段で手に入ることもあります。

ただし他人が乗っていた車であるため、たとえば煙草の臭いや内装についたヤニ、ペットの臭い、走行距離、事故車で修復歴がありかもしれません。ですが、それらを差し引いても中古車の購入は新車よりも安く済みます。どの車をどのように購入するかは個人の自由ですが、自分が満足のゆく買い方ができるのなら、それにこしたことはないですよね。

幼い頃に見たCMで、中古車売買の会社を思い出す

関西出身で中古車を扱う会社といえば、たいていの方が「放出」と書く難読地名と同じ読み方をする会社を思い浮かべられるかもしれない。「放出」は、正確には大阪市鶴見区と城東区にまたがる地名であり、その会社もその地域にあるために社名をつけられたのだと思われる。

しかし中古車とはまったく無縁のセクシーな女性が、セミヌード姿で「あなた、車売る?」と尋ねてくるCMは関西圏では有名で、誰もが名前を聞けば思い出すCMのひとつだろう。かくいう私もその一人で、中古車売買と聞けばそのCMがポンと脳裏へ浮かんでくる。まったく刷り込みとはよく言ったもので、中古車=セクシー女性となっているから怖いものだ。

本来の目的である中古車の売買はどこへ行ったのかと思えるほどの覚え方だが、きちんと社名も覚えているし、会社概要もなんとなく理解している。そのため中古車を売買するならその会社というイメージが脳内で確立している。

映像が会社概要とかけ離れているとしても、インパクトのあるカットを使用し端的に説明することで多くの人に業種を理解してもらえている。この中古車販売のCMはそれに成功している良い例だろう。